『限界集落』荒れ果てた状態の集落をドラマ『やすらぎの刻~道』で見て切なくなりました…
あの『限界集落』はどこなのだろうと食い入るようにドラマを見てしまいました。
ドラマの中では、山梨の温泉宿に泊まっているシナリオライターだった菊村栄(石坂浩二)が、宿で知り合った地元の男”ニタニ”(里見浩太朗)が、かつて住んでいた村が今や『限界集落』になっていると聞いて案内してもらうという内容でした。
なので、あの『限界集落』は山梨県なのかなとは思いましたけど。
荒れ果てた状態の集落。
廃墟ばかり。
建物の中は、生活していたそのまま状態で時間だけが過ぎ去ったという感じで、見ていて切なくなりました。
菊村栄(石坂浩二)の声が虚しく心に響きました。
家は建っていたが住む人はいなかった
かつて家族の団らんがあったであろう
そんな家が何年も放置され、朽ちかけていた
私が書いていた架空の集落小野ケ沢が、さらなる1つの未来図として厳然としてそこに眠っていた
そこには子どもたちの声はおろか人の気配がまったくなかった
そこは、まったく死んだ村だった
地元の男”ニタニ”(里見浩太朗)も、こう語ります。
はなたれ小僧が大勢集まって何をするわけでもないんだけど、田舎には田舎のにぎわいがあった。
あれが『限界集落』です。 無残なもんでしょう。。。
あそこが耕作放棄地。昔は、あそこは全部桑畑だったんですよ。
昔は養蚕業が盛んな土地だったのでしょう。
廃墟の中に竹で編んだ柵があり、それを懐かしそうにみつめる地元の男”ニタニ”(里見浩太朗)。
その柵は、お蚕さんが繭を作る場所でマブシ(蔟)というそうです。
里見浩太朗さんの演技が、とにもかくにも素晴らしかったです!!
眼力が、とにかくスゴい。
さすがです!! 時代劇で培ったものでしょう。
里見浩太朗さんのWikipediaによると、
父方の佐野家は山梨県南部町井出にあり、初代の佐野光次は戦国時代に武田信虎に仕えた武将。
だそうで、まさに山梨県とリンクしています。
そして、石坂浩二さんともリンクをしていて、『水戸黄門』第31部から、病気で降板した石坂浩二さんに代わり5代目水戸光圀役を演じています。
田舎の道をアスファルトに舗装すると、そこから若者が旅立っていってしまう。
出て行ってから、戻ることはない。
アスファルトの道は使われなくなり、月日が経ち ひび割れたところから ぺんぺん草が生えてくる。
以前、『やすらぎの刻~道』で、そんなようなセリフを言っていたような。。。
虚しく、切なくなりますが、農業などをやってみたいと考えている若者たちの移住も多くなってきているようですので、いい方向に行ってくれることを願います?