『夏の雲は忘れない』(朗読劇)が昨年を最後に活動を停止されていたのを終戦の日に知り残念な気持ちでいっぱいです…
朗読劇に出演されていた女優 渡辺美佐子さんの記事で知りました?
2017年に【座・高円寺】というホールに見に行った朗読劇『夏の雲は忘れない ヒロシマ・ナガサキ 1945年』。
まず、受付をされていた女優の高田敏江さんと握手をさせていただいのが、とても嬉しくて感動したことでした。
6人の女優さん(岩本多代さん・大原ますみさん・長内美那子さん・寺田路恵さん・柳川慶子さん・渡辺美佐子さん)の登場で朗読劇が始まりました。
ヒロシマ・ナガサキで父母を亡くした子どもの手記、子どもを亡くした親の手記が読まれ、どんなにか苦しかったであろうかと、言葉の重みがひしひしと伝わってきて、涙がこみ上げてきたのを覚えています。
渡辺美佐子さんの朗読が力強かったのがとても印象的でした。
実際に渡辺美佐子さんは初恋(?)の同級生が、疎開先の広島で原爆に遭い、亡くなっていることもあるからでしょうか。
ワイドショーのご対面番組で、その子に会いたいとお願いしたところ、戦後35年間、原爆に遭って亡くなっていた事実を知らなかった渡辺美佐子さんは「大きな重たいものを胸にもらいました。」と語っています。
朗読劇の女優さんたちも70代後半から80代なので戦争を体験されていて、同じ悲劇を繰り返さないためにも、多くの人に観てもらいたいなと思っていました。
その願い虚しく、昨年(2019年)に女優の皆さんの高齢化などを理由に活動を停止されたというのです。
「悔しいけど、年には勝てない。残ったお金を半分ずつ広島と長崎の資料館に寄付しました。」
お疲れさまでした!
ありがとうございました!
でもでも、語り継いでいってくれる方たちがいなくなっていったらと一抹の不安がよぎります。
今日8月15日は終戦の日、戦後75年となりました。
? 戦争を知らない子供たちさあ (by 杉田二郎)
今となっては、戦争を知らない子供たちがほとんどでしょう。
同じ悲劇を繰り返さないためにも、戦争を体験した方々の言葉はとても貴重です。
人間が作った物が、人間の上に落とされる
こんなひどいことを 忘れないでほしい
そして、『憲法くん』を演じた渡辺美佐子さん。
「(憲法くん)はリストラされるかもしれない、私の運命はみなさんに委ねられているんです。」
日本国万歳、天皇陛下万歳の風に流されて、ひどい目に遭ったのに、あの8月15日を境に今度は民主主義の風が吹きまくって、アメリカ映画、ジャズがドドドッて入ってきて。
今の風はよどんでいる。
人間が人間らしく生きていけるような風が吹いてほしいです。
「戦争にだけはボクは絶対に行かないよ」。
こういう子どもたちがあふれている日本を、私は夢見ています。
引用:東京新聞
記事を読んでいて、「そうだ、そうだ、その通りです。」と、拍手を送り、涙が流れていました。
渡辺美佐子さんは、1932年(昭和7年)10月23日生まれの87歳。AB型。
わあ、母と同じ年だったのね。
私と同じAB型なのかあ。
いやはや、お若くて驚いております。
『夏の雲は忘れない』が本になったそうです!