ディズニーランドでかかっている楽しい曲は『南部の唄』という奴隷制度を美化した物語の曲だったとは!?
映画『南部の唄』は黒人描写に対して抗議があったため1986年以降一度も再公開されていないそうです…
9月28日に【美女と野獣】のアトラクションもできたということでディズニーランドに行きたがっている長女。
8月末にディズニーシー行ってきたばかりだというのに、まったく。
そんな浮かれた長女は、ディズニーランド内でかかっている曲を口ずさんでいます。
♫ Zip-a-Dee- Doo-Dah(ジッパ・ディー・ドゥー・ダー) Zip-a-Dee- Doo(ジッパ・ディー・ドゥー)
これってなんの歌だっけ???
ディズニーランドでよくかかっているのになんの物語の曲か分からない。
調べてみましたら、映画『南部の唄』の曲でした。
1946年にアメリカで公開され、日本では1951に公開されています。
全米黒人地位向上協会が本作品の黒人描写に対して抗議したため、2020年現在、正式なテレビ放送やDVD化行われておらず、【Disney+】でも「今の時代状況に適切ではない」と、配信は行わていません。
白人の主人と黒人の奴隷が描かれており、奴隷制を美化している作品だと批判されています。
ディズニーランドのアトラクション【スプラッシュマウンテン】って『南部の唄』が題材なんですね。
う〜ん、知らなかった…
今年5月、ミネソタ州 ミネアポリスで白人の警察官に首を圧迫され殺害されたアフリカ系アメリカ人のジョージ・フロイドさん事件以降、アメリカ各地で人種差別問題に関する大規模な抗議デモが続いている現状もあり、【スプラッシュマウンテン】を違う題材へ変更する署名運動も起きていたそうなんです。
なるほど、なるほど、知らなかったなあ…
カルフォルニア州のディズニーランド・リゾートとウォルト・ディズニーワールドでは【スプラッシュマウンテン】の題材を変更し、黒人少女が主人公の『プリンセスと魔法のキス』の施設に改装することを6月に発表したそうなのです。
これも知らなかったなあ…
うん、うん、なんにも知らない自分。
日本でも題材変更の可能性もあるのかもしれないのか。
『南部の唄』封切りイベントで、主な白人俳優は勢揃いする一方で主演のジェームズ・バスケットは黒人だからという理由で参加させなかったという逸話もあり、人種差別は根深いものだったのですね。
奴隷制のことで頭に浮かんだのが、1977年に放送されたアメリカのドラマ『ルーツ』。
心に響いた作品です。
クンタ・キンテ、懐かしいです。
アフリカから連れてこられた黒人少年が白人社会で苦難に満ちた生活を送った様子が描かれてました。
ドラマを見た当時、白人が許せない思いが強く、勝手に拉致して人権を無視したのに、未だに黒人差別があるなんて許せない気持ちでした。
あのウキウキする♫ Zip-a-Dee- Doo-Dah(ジッパ・ディー・ドゥー・ダー) Zip-a-Dee- Doo(ジッパ・ディー・ドゥー)の背景には様々な問題があったことを知ることが出来ました。