コロナウイルスの”コ”の字も堀尾輝久先生の講演会では出ず、そういう空間もあるんだなと居心地の良さを感じました!
2月20日(木)に『ー丸山眞男の平和思想 どう引き継ぐか 地球平和憲章の理念を深め運動を拡げる視点からー』と題した講演会に参加させていただきました
そうか、講演会があったのは もう2日前になってしまうのだな…
今日は2月22日かぁ〜、2020年2月22日。
2がいっぱい並んでゾロ目だ!!!
2ゾロは出会い、離別という意味があるのか。
昨年の2月22日のブログでも同じことを思っていたようです。。。トホホ
堀尾輝久先生での講演会でも冒頭はコロナウイルスのことをお話するのかなと思っていたら、講演会が終わるまでコロナウイルスの”コ”の字も一切出ることはなく、今の御時世 コロナウイルスが出てこないそういう空間もあるのだなと肩のチカラが抜けるような感覚にさせていただきました。
堀尾先生の恩師である東京大学名誉教授、政治学者、思想史家である丸山眞男先生の平和思想をこれからの時代においてどのように引き継いで広めていけたらいいかというお話をお聞きしました。
そして、堀尾先生は1933年生まれの御年87歳には見えず矍鑠とされていて、休憩を15分間挟んだだけの18時〜20時40分を立ったまま延々と話されているお姿に、こちらも背筋が伸びる思いでした。
堀尾先生はこう話します。。。
丸山眞男先生は、戦後民主主義の思想的リーダーであったが、それにはマルクス主義やポストモダンの視点から、「近代主義」あるいは、「虚妄」とする批判があり、平和思想に関しても戦争責任や9条解釈について異論が出されている。
それだけにいま丸山眞男先生を9条の精神を掘り下げてきた先達として理解を深めることが市民・野党共闘を強め、護憲の思想を豊かにするために重要と考えた。
丸山眞男先生が見つめてきた「マルクスに学び、ラスキと対話しつづけ、現実の社会主義国」は今日の私たちのものである。
マルクス主義やスターリン批判など難しい言葉が連なっていきましたが、「戦後レジームからの脱却」を掲げて安倍内閣が登場し、教育基本法を改定し、第2次政権で安保法制を強行採決し、日米軍事同盟を強化し、さらに改憲に政治生命をかける安倍政権を丸山先生だったらどう捉え、どう批判されるだろうかのお話には、深く大きくうなづいていました。
地球時代への入り口として、混沌とした世の中をこれからどうしていったらいいか。。。
平和と民主主義を担う主体形成を! 地球時代を拓くために!
非戦、非武装、非核、非暴力、平和に生きる権利 SDGs17項目2015
4月には、ニューヨークでの核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議に出席するそうです。
87歳の堀尾輝久先生の活躍はどんどんと広がっていくことでしょう。
丸山眞男先生がご健在だったら、一緒にシャンソンを唄いたかったなぁ〜と遠い目をされていたのが印象的でした。
素晴らしい恩師と出会え、その教えを請い、沢山の知識、勉強を与えられた人生を送られていることがとても羨ましく、そのことを家族に話していたら自然と涙が流れていました。
自分にはそのような素敵な出会い、探求して勉強することがなかったなと。。。
また堀尾先生は、月探査機かぐやが写した月の地平に沈む地球の写真を机の置いて眺め、
「宇宙の星くずのような存在でしかない地球、太陽系の1つの惑星。しかしなんとも美しい。
その上に生存している人間と動物たち。想像は宇宙の際に拡がり、生命の起源から、人類の未来に及ぶ。
それにしても、この地球上の人間どもの争いは、いつまで続くものなのか。
憲法9条を地球時代、宇宙時代にふさわしいものとして地球憲章にまでたかめる運動が求められているのだと、この写真を前にして思うことしきり。」