『標的の島 風(かじ)かたか』を見てきました
琉球新報の島洋子記者が語る沖縄と日本の”いま”
「沖縄の戦争はまだ終わっていない」
「標的の島」とは、沖縄のことではない。
それは今あなたが暮らす日本列島のこと。
「沖縄の人は軍隊や基地が住民を守ってくれない。むしろ、敵軍の標的になるということを知っている。そして、現在も基地があることで、またいずれここが戦場になるのではないかと恐れている」
軍隊は軍隊を守り、国民は守ってくれない。
国民が捕まり捕虜になった時、敵国に情報を流されては困ると見殺しにした。
「戦争マラリア」のことは今日初めて知りました。
同じ日本人による命令により、脅され強制的に移住するように言われ、従わないと首をはねるとまで言われて家畜を奪われ、マラリア有病地帯と知っている西表島に行かすとは。。。
辺野古の新基地建設反対で、座り込みで抗議をしたり、反対の声をあげている人達に平気で圧力をかける機動隊の様子が映っていましたが、同じ日本人同士がにらみ合い、暴力を振るわれている様子を見ていたら、いつの時代も同じなんだなと怒りがわいて、悔しい気持ちでいっぱいになりました。
沖縄県民の8割の反対を黙殺した辺野古の新基地建設、全国から1000人の機動隊を投入して高江で強行されるオスプレイのヘリパッド建設。現場では多くの負傷者・逮捕者を出しながら、激しい抵抗が続く。さらに宮古島、石垣島でミサイル基地建設と自衛隊配備が進行していた。
機動隊の若者と反対の声をあげている若い女性がにらみ合う場面があったのですが、もうどうしようもない感情が押し寄せて、どうしていいのか分からなくなりました。
抗議活動を続けている島袋文子さんは「なぜ?座り込みをしているのですか」という質問を受けるが、戦争を体験し、米軍の火炎放射器で左半身に大やけどを負い、戦争で亡くなった人のことを思うと、自分がブレではいけない。「基地を置くから戦争が起こる」と、反対の声をあげていきたいと語っていました。
沖縄戦を体験している山里節子さんは「島の心臓部に基地が作られるのは、自分の心臓がえぐられる思い」と嘆く。
山里節子さんの魂の歌声、八重山の歌「とぅばらーま」に胸が熱くなりました。