『元米兵が語る戦場の悲惨さ』〜ぼくたちが見た戦場のリアル〜に参加してきました①

新聞記事をみて知り 横須賀まで行ってきました

ベトナム戦争やイラク戦争に従事した元米兵のマイク・ヘイスティさん(73歳)とネイサン・ルイスさん(36歳)。
お二人は、退役軍人らでつくるアメリカの反戦団体『ベテランズ・フォー・ピース』のメンバー。

横須賀市の産業交流プラザで行われた講演会に参加してきました。

まず最初に、イラク戦争に従事した元兵士のネイサン・ルイスさんが日本に対して謝罪をしてくださいました。

原爆を落としたこと、空爆を繰り返したこと、
長年にわたり、沖縄などに基地があることに、
「ごめんなさい。すみません。」
と、謝罪をしてくださいました。
アメリカの人が、平和を願って日本に来てくれて、私たちに謝罪をしてくれるなんて並大抵なことではありません。
ご自身もイラク戦争で悲惨な経験をし、戦争とは醜い争いということを身をもって体験されたからこそ、そして、アメリカの軍国主義に疑問を持っているからこその気持ちのあらわれからでしょうか。

もうそれだけで、その気持だけで、胸が熱くなっていました。
手を合わせたくなっていました。

その後、黙祷を捧げました。
戦死した伯父のことが頭に浮かんでいました。

マイク・ヘイスティさんのお話から始まりました。

お父様は第29技術部隊でトップシークレットの仕事をしていたそうで、高性能カメラを搭載した真っ白に塗ったスッキリした作りの爆撃機を中国や朝鮮の空を低空飛行し、細かい地図を作り、朝鮮戦争の準備をしていたとのこと。

東京ローズが釈放された時の写真をお父様が撮ったらしく、スライドで見せてくれました。
東京ローズ、名前は聞いたことはありましたけど、何をした人がよく分からず、「へ〜」という感想。
会場はどよめいていましたけど。

左側が東京ローズさん

衛生医としてベトナムに派遣されたマイク・ヘイスティさんは、ベトナムでの悲惨さを語ってくれました。
「小さな頃からGIジョーのお人形で遊び慣れ親しんでいたが、実際に一般市民を殺すとは思いもよらなかったと思う。そのため、かなりの人が自殺したり、うつ病になった。」

仲間内の殺人、薬物中毒のまん延もあったそうです。

「ジッポライターも武器になった。ジッポライターを使ってベトナムの家々を焼き討ちした。」との話。

1968年3月16日のソンミ村事件についてお話してくださいました。
無防備な一般住民504名を虐殺した事件。

「相手国の兵士ではなく、一般住民が標的。祖国を守りたい気持ちを萎えさせるため」

1969年12月5日に発売されたアメリカの雑誌『LIFE』にソンミ事件の記事が出たそうで、その実際の『LIFE』を持ってきてくれました。
講演が終わった後、実際に『LIFE』を手にとり虐殺された村民の写真を見ましたが、まだ生まれたばかりではないかという赤ちゃんも写っていました。こんなことをしていいのかという怒りが湧いていました。

緊急医療輸送用ヘリコプターには『WHY』の文字が書かれています。
「なぜ?? ここにいるのか」という意味でヘリコプターに書かれたそうです。

「アメリカ人はソンミ事件の悲惨さを知らない」

ソンミ事件から50年経った今年、マイク・ヘイスティさんはベトナムに慰霊に行ったそうです。
キング牧師暗殺からも50年になります。
「この世で一番の極悪は軍国主義の悪」

ご自身が着ているTシャツのロゴ『W A R』を指して、
「Wealthy Are Richer」と下に書いてあると。
戦争で金持ちはもっと豊かになるというようなことを話ていました。

最後に、
「憲法9条をかえさせたら、どうなってしまうのでしょうか」
という言葉で締めくくりました。

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